女将のアドバイス

気軽な着物のワンポイント!

萩ふくや 萩市の着物

着物や帯の柄と季節 

  
着物や帯には いろんな柄が描かれています。
日本には四季があり、その四季を着物の種類や色柄で楽しむって、
日本人はオシャレですよね。
 着物の柄って普通に考えると、その季節 ちょうどの柄が一番良さそうですが 
着物の世界では季節先取りが粋なんです。
というのは、例えば 梅満開の時期に梅の柄の着物を着た場合、
梅はやはり本物が一番綺麗だから 本物には負けてしまうと言うわけです。
なので着物柄には、四季の植物が描かれているものが多いです。
ただし、最近では桜の花に関しては、「桜は日本の象徴」と言うことから一年通して着ても良いとも言われています。

《ワンポイントアドバイス》

着物や帯をたくさん持っている人は、その時期の旬の柄をお召しになると良いですが、
それほどの枚数を持ってなければ、幾何学的な柄だったり、空想の花の柄の着物や帯を一枚持つと役に立ちますよ。
その他、季節感を出す為に、半襟や帯留めを使ってオシャレを楽しむのも良いですね!

着物のクリーニング


 よく広告などで、「着物の丸洗い」と書いてあってとてもリーズナブルな金額を提示してあったりするのを見られた事あると思います。
基本、正絹の着物は水洗い出来ないですが、着物の汚れは 食べ物や口紅、泥はねなど外からの汚れの他に、皮脂などもあります。
ドライクリーニングの場合、安価で仕上がりますが、油性の汚れ 例えば油系の食べ物や口紅は綺麗に落ちるんですが、皮脂のタンパク質や汗、雨や泥は水洗いじゃないと落ちないんです。
なので せっかく安いと思ってクリーニングしてもらったのに汚れが取れてなかったって事も。

《ワンポイントアドバイス》

油汚れ、皮脂汚れ、水・泥汚れ その他 カビ取り、それぞれ洗い方が違いますから、着物専門店 もしくは、クリーニング屋さんにどの汚れを取って欲しいかを伝えた方が良いですよ!
また、シミ汚れについては、別の回で詳しくお伝えしますね!

いろんな方からのご要望にお応えして!

着物の素材は何から出来てる? 
皆さんが一番よく見る着物、例えば 訪問着や振袖などは絹素材のものが多いです。今回は この絹について少し お勉強!
着物業界では、使われている糸 全て絹のものを正絹と言い、「正絹」と書いてショウケンって読みます。  
絹糸は蚕が作った繭を解きほぐして出来た糸です。
正絹って光沢あるし、肌触り良いし、着心地もとっても良いけれど 
短所の部分も。
値段が高い⇒でも正絹は100%絹だから(良いものは値段も高い)
洗濯が困難⇒絹は水洗いで固くなって縮んでしまうので自宅で丸洗い出来ない 
(洗いは着物専門店か着物の事をよく知っているクリーニング屋さんへ)

《ワンポイントアドバイス》

正絹の着物は表地も裏地も正絹で出来ているものが多いですが、絹の種類が違うので洗った時の縮み具合が異なります。
きちんと洗ってくれる所は 洗う前に寸法を測ってから洗うので洗いあがりの寸法は元のままです。
値段が安いからと言って着物の知識の無いクリーニング屋さんに出してしまうと表と裏の寸法が違って返ってきた!
ということも。

なんと風呂敷から足袋が!

シャンタン生地の風呂敷から足袋を作ってみました。
シャンタンとは昔、中国の山東から伝わった丈夫な綿の生地だそうです。
主人は還暦カラーの赤で。私はおもちゃが柄に、足袋底は汚れがめ目立たないよう 赤色にしてみました。地味な着物だったり、今日は着物で遊ぶぞ~って時は、気分も変わります。
いろんな色柄があるので 作ってみませんか?

暑い夏に必須の クール小物! 2023年7月10日

温暖化に伴って、半端ない猛暑が続く夏シーズン、着物を少しでも涼しく着る方法って無いですか?

《ワンポイントアドバイス》

着物の下に付ける小物を夏用に替えるだけで だいぶ涼しさを感じることが出来ます。
まず、肌着を楊柳生地の物にしたり、上下に分かれた肌着で下をステテコにすると汗をかいても
足さばきもよく、特に茶道をされる方には、立ったり座ったりの時、とてもスムーズです。

暑い夏に必須の クール小物 第2! 2023年7月30日

着付けの腰ひもや伊達締めを締めるだけでも身体に密着するので、意外と暑いんですよね!

《ワンポイントアドバイス》
そこで、「すずろ腰ひも」や「すずろベルト」に替えてみてください。
すずろ腰ひもは、中心部に滑り止めのゴムが使ってあるので着物がズレにくく、ゴムになっているので、ぎゅーっと締めなくても 苦しくない程度できちんと締まります。
すずろベルトもゴムが使ってるので、適度な締め具合で締まるし、マジックテープで簡単に止められます。
何しろ、両方とも夏ならではの汗問題も、洗えるのでいつも清潔で気持ちよく使う事ができます。

帯枕や前板の裏側に厚紙が使ってある場合があります。この夏にピッタリの帯枕、前板は天然のヘチマから出来ているので 風通しがとても良いです。特に帯枕は、使っているうちに少しずつ柔らかくなって、背中の形に馴染んできます。そして、これもやっぱり お洗濯可能っていうのが良いですよね!
帯枕や前板の裏側に厚紙が使ってある場合があります。この夏にピッタリの帯枕、前板は天然のヘチマから出来ているので 風通しがとても良いです。特に帯枕は、使っているうちに少しずつ柔らかくなって、背中の形に馴染んできます。そして、これもやっぱり お洗濯可能っていうのが良いですよね!
その他、お尻パットも軽くて涼しくて洗える! 便利ものです。
夏は暑いですが、小物を替えるだけで、少しでも涼しく着物を楽しみたいですよね!